2015年10月7日水曜日

先生クビになるかもね?

2年生の賑やかなクラスで授業を始めようとしたら、
教室の後ろに見学者が立っているのに気づいた。
名札をしているので不審者ではなさそうだ。
そのうちに出ていかれるのかな?と思っていたら、
遂に最後まで見学していかれた。

しかし、その授業というのが…

かなり酷いものだったのだ。
普段から特に男子の私語が多いクラス。
見学者に気づいたのだろうか。
なんだかいつもよりテンション高く、そうかと言って質問しても
答えが返ってくるわけでもなく、ただ、うるさい。

ヘトヘトになって授業を終えた途端、そのうるさい男子の一人が

「先生、俺らのせいでクビになって、来週から来れないかもね?」

そうだよ。
わたしがクビになって失業したら、君たちのせいだからね!!

ところで、徹頭徹尾ニコリともしなかった見学者は誰だったのだろう?
職員室に戻って、他の先生に聞いてみると、

「あ、ひよこ先生は朝の打ち合わせに出られてなかったですね。
今日は近隣校の初任者の先生が授業見学に来られていたんですよ。」

はぁ〜。教育委員会の方かと思いました。
クビにならずにすみそうです。

2015年9月25日金曜日

辛辣な授業評価

「ひよこ先生、これ人数分印刷して、授業で書かせて、集計しておいてくださいね」

と渡されたのは、授業評価のアンケート。
評価される覚悟はできていたつもりけど、本当の怖さに気づいたのは回収後でした。

コメントまで書いているものは少数だけど、その辛辣なこと。

〇宿題にするのはいいのですが、答え合わせの質が悪いと思いました。(2年男子)
〇塾で今まで習ってきた文法事項と異なっていることが多々あって、たまに混乱します。(3年女子)

記名アンケートでこれだから、無記名だったらどんなこと書かれたことでしょう。
反省しました。。。
気力を奮い起こさなければ。。。

2015年8月16日日曜日

challengeの誤用

続・続これから留学する高校生へのアドバイスです。

3.Challengeはチャレンジにあらず!!

かなり英語のできる子でも、やってしまうのがchallengeの誤用です。
私自身も、これまでの人生で気づかずにどれほどやってきたことか・・・(>_<)

"I want to challenge many things!"

たぶん、「いろいろなことに挑戦したいです!」と前向きな姿勢を示したのだろうけど、
challengeの「挑戦」は、かなり好戦的な意味を含むのです。
「できるものなら、やってみろ」とか、
「異議を申し立てます」とか
相撲や野球やテニスの試合での「物言い」とか。

下手すれば、とても攻撃的な子だと受け取られるかもしれませんよ。
受け身すぎる子より好印象かもしれませんが。

「いろいろなことに挑戦したいです」は、tryを使って

"I want to try many things!"

がいいんじゃないでしょうか。

2015年8月13日木曜日

人種問題はデリケート

これから留学する高校生へのアドバイスの続きです。

2.人種問題、差別問題は日本人が思っている以上にデリケート。細心の注意を!

一人の子が書いた英文を添削していて、ぎょっとしました。

"I'd like to make friends with many Americans and other races."

「これ、まずいよ!」
書いた子は、きょとんとしています。

だって、これじゃあ、アメリカ人は「アメリカ人種」という単一の人種で成り立っているように聞こえるよ。もしかしたら、アメリカ人=白人と思っているという風にとられる可能性もあるよ。しかも、あなたは人と話す時に、相手の人種を気にする人なんだ、と受け取られるよ。

ここでようやく、意味がわかったようです。

せめて、後半を"other nationalities"にしよう。
でも、国籍で差別しているようにも聞こえてしまうから、
"I'd like to make many friends." が一番いいかもね。
というところに落ち着きました。
ふう。

2015年8月12日水曜日

謙遜は美徳ではない!

これからアメリカに留学する高校生2名に、英語のアドバイスをする機会がありました。
4時間にもわたっていろいろと話し合ったのだけど、その中でわたしが大事だと思ったことをまとめておきます。

1.日本人にとって謙遜は美徳でも、アメリカ人は文字通り受け取ってしまう可能性が高い。自信がない人と思われることもある。余計な前置きは言わないこと!

英語で何か言うときに、二人の高校生は、すぐ前置きをつけてしまうのです。

「合っているかどうかわからないんですけど、わたしはこう思います。」
→ 「自信がないなら、無理に言わなくていいよ。」

「わたしは英語が下手なんですけど、精一杯がんばります。」
→ 「そうか、英語下手なんだ。」

余計な前置きはいらないです。
シンプルに「わたしはこう思います。」「精一杯がんばります。」でOK!

2015年7月22日水曜日

論理の逆転

前期中間試験で赤点をとったみなさんに課題を出していたのですが、一人だけ何度言っても提出しない生徒がいたのです。
一度など、担任に連れられて職員室まで来て「出します」と言ったのに、まだ出さない。

担任には
「借金取りと同じですよ。取れる時に、とれるだけ取っておかないと。」
とアドバイスされる始末(・_・;)

それでも、夏休みに入ってしまったらお終いだと思って、取り立てに行ったところ、
夏休み前最後の授業の前に、机の中をごそごそあさって出してくれました。
いわく、

「やってあったのに、先生、取りに来ないから。」

もう、目玉ポーーン!とはこのことか、と思いました。
論理が逆転しています。

「課題は生徒が出すもの」→「課題は先生が取りに来るもの」

とにかく、確保。
これで、夏休みに入れます!



2015年7月12日日曜日

英語の問題、間違えた!!

某採用試験を受けてきました。

帰宅して、一般教養試験の解答を見直していたら、悔しい間違いが!!

My teacher, as well as her children, (    ) at the shopping center yesterday.
1. be 2. is 3. have been 4. were 5. was

「楽勝!」と思ってしまったのです。

しかし、家に帰って、おや?と思い、
参考書をひっくり返して、間違いを確信しました。
英語の問題、全部で3問しかなかったのに、1問間違えてしまった~

参考までに、わたしの誤答は、「4」でした。(>_<)

2015年7月4日土曜日

期末テスト問題の作成

ついさっきまで、定期試験の問題を作っていました。
思っていたより、数倍も時間がかかりました。

まずは、過去問の分析。
だいたい、B4用紙で3~4枚の問題量であることがわかりました。
また、過去問が出回っている可能性が高いので、去年と同じ問題は出せません。

さらに、この学校特有の事情なのですが、生徒がよくできるので、教科書の問題をそのまま出題したら、みんな満点になってしまうのです。
だから、いろいろとない知恵を絞るわけです。

たとえば、選択問題を書き換え問題に変えたり、長文の一部から英作文問題を作ったり。
全文を要約したものを、穴埋めさせたり。
(まず、わたしが英語で要約を作らなければならないので、大変!)

それだけでは、まだ簡単なので、教科書にはない実力問題も入れます。
今回は、いろいろ悩んだ末に、英文ライティングの市販問題集をアレンジすることにしました。
本来は、「図を英語で説明しなさい」という問題なのですが、それは難しすぎるので、図を説明した文章の空所補充問題と、タイトルを考える問題にしました。

特に、タイトルを考える問題は、「要するにこれは何を説明しているのか」を図と文章から読み取って、簡潔な英語にすることを要求しています。
大学入試にも、こんな問題を出してほしいな~という願いも込めてみました。(^^)

2015年6月29日月曜日

授業観察

「ひよこ先生、来週授業観察行きますから、よろしくお願いします。」
と言われた、その日が今日でした。

普段通りで・・・と言われたのですが、やっぱり緊張しますね。
それでも、小学校教員時代にいろいろな先生に授業を助けていただいたり
授業参観を散々経験してきたおかげで、だいぶ慣れたのだと思います。

授業後、管理職に評価を伺いました。
概ね、よい評価をいただけました。

・授業に慣れていますね。
・板書は読みやすいです。
・無駄な言葉(あー、えー、等)がないのがよかったです。
・生徒に信頼されているのがわかりました。(生徒はシビアです)
・テンポよく沢山の情報を与えてあげてください。

まぁ、非常勤は常勤の先生方ほど真剣に評価されていない
のかもしれませんが。。。
ほめられると、やる気が出ます。単純です。(^^)


2015年6月5日金曜日

立たせたり座らせたり

生徒を寝かさないために、どうすればいいか・・・
そうだ! 立ったり座ったりさせればいいじゃないか。
小学生向けの手法が高校生にも通じるのかどうか、
ちょっと不安もあったけど、とにかくやれることはやってみる!

高2のEEでは、関係詞の単元に入ります。
関係詞は中学でも高1でもやってきたはずなので、
復習と称して、ゲームをすることにします。
(実際には英語で指示しています)

1.まず、ノートを開いてください。
  ノートがない人は、どんな紙でもいいから用意してください。
  (ありえないことなんだけど、実際にいるから仕方ない)

2.これから、できるだけたくさんの関係詞を思い出して書いてください。
  時間は1分間です。
  教科書でもノートでも参考書でも辞書でも、何を見てもかまいません。
  スタート!

3.(1分後)
  全員、立ってください。
  これから順番に一つずつ関係詞を言ってもらいますが、言われたものが
  自分のノートに書いてあったら、横線で消します。
  全部なくなったら座ります。
  最後まで残った人がチャンピオンです。

4.(一人ずつ指名する)
  (出てきた関係詞は、黒板に書いていく)
  (最後まで残ったチャンピオンをたたえる)

高校生なのに、意外と盛り上がるものですね。
男子に当てたら、次に女子を指名するように言うと、照れながらやってくれました。
こういう授業、すきだなぁ。(いつもできるわけではありませんが)  
    

2015年5月23日土曜日

甘いわたし

教育実習の時、さんざん騒いで授業を引っ掻き回したI君は、
今、3年生になっている。
他の先生にI君どうしてますか?落ち着きましたか?と聞いたら、
「あいつ、1年の時から静かですよ。怒られるの嫌いだから。」
とのこと。
ということは、先生の顔色を見て、騒ぐかどうか決めてたということか?
つまり、わたしは甘いから、なめられてたということなんだ。。。
orz
わかってはいたけど、これは教師としてのわたしの弱点なんだよね。
小学校で教えてた時も、子どもになめられて学級がうまくいかなくなったことがある。
自分より格下だと思うと、容赦なくマウンティングするのは、小さい子に限らないんだ。(大人だって同じ)
だから、教師は厳しいほうがいいという人もいるけど、何でもかんでも
厳しくしたら、救えない子どももいる。
その辺のさじ加減を覚えないと、いつまでたっても半人前。
自分に甘く、他人にも甘い自分を、どう変えていくか。
わたしの課題。

2015年5月22日金曜日

寝た子を起こす方法

先日、非常勤は疎外感を感じると書いたばかりだけど、今日、職場の歓送迎会に思い切って参加したら、いろいろな方とお話できて、すごく楽しかった。やっぱり、人とコミュニケーションをとるのは、大事だと思った。

着任のあいさつで、わたしが話したことは、ただ一つ。

「授業中に寝る子が多くて困っています。
 授業前はみんな起きて動いているので、
 原因はわたしの授業にあるはずです。
 どうすれば寝ないか。どうすれば起こせるか。
 何かいいアイディアがあったら教えてください。」

あいさつの後、いろいろな先生方が話しかけてくださった。
集まったアイディアに笑ってしまった。

「T先生は、100円ショップで売っている手の平型のカスタネットみたいなのを
 耳元でカチカチッ!と鳴らすらしいですよ。」
(嫌がらせだ~)

「鼻先にクリップを持っていくと、変な匂いがして起きるらしいですよ。」
(でも、鼻の穴に吸い込んじゃったら大変!)

「寝ている男子生徒の耳元にフーッと息をふきかけた女の先生の話を聞いたことがあります」
(わたしがやったら、即、逮捕だ!)

で、先生方の結論は、

「起こすと授業が中断してリズムが狂うし、時間がもったいないから、
寝て困るのは本人の責任ってことで進めることですね!」

でした。

1ページの裏は3ページ

今日は、試験問題の印刷と袋詰めをした。
問題は全部で3ページ。
これをどう印刷するか、というところで、ベテランの先生方が
1ページの裏に3ページを印刷しましょう。
2ページは別の紙に印刷しましょう。
と決めた。

え?どうして、1ページの裏が3ページ??
なんで、2ページを独立させちゃう訳??

と、頭の中を??でいっぱいにしたまま、印刷作業へ。

袋詰め作業が終わるころに、謎が解けた。

要するに、紙の表と裏をぱらぱらひっくり返さずに問題を解けるように
するんですね?

2015年5月21日木曜日

非常勤講師という身分

非常勤講師として働きたい、というのは自分で決めたことだけど、
良いこともあれば、いまいちなこともある、というのが1か月半働いた感想。

<よいこと>
1.授業だけ教えていればよい。逆に言えば、授業以外の仕事はしなくてもよい。
  会議にも出なくてよい。部活の指導も行わなくてよい。

<いまいちなこと>
1.授業以外のことは、やりたくてもできない。教科の会議は出られない時間に
  設定されている。会議や打ち合わせで決まったことは、自分から聞かないと
  わからないが、自分が何を知らないのかわからないから聞けない。
  試験監督も、文化祭の係も、出勤しているから手伝いたいのに、講師には
  お願いできないんです、と言われてしまった。

2.有給休暇がほとんどない。1か月勤務して、1日。6か月勤務するとまた増えるが、
  その前に契約が切れるので、また一からやり直し。

3.授業のある曜日は、契約期間中は全部勤務日。文化祭の代休日も勤務日。
  廊下のワックスがけが予定されているのに、その中を誰もいない職員室で
  仕事するのか?(管理職もナンセンスだと言いつつ、他の曜日に
  振り替える理由がなくて困っている)

4.これが一番切実なんだけど、授業の前に来て、授業が終わると帰るから、
  他の先生方となかなか親しくなれない。隣の席の先生も非常勤だから
  同じ時間に授業があれば、その前の休み時間に話す程度。
  どんどん学校に溶け込んでいく、初任の先生や臨任の先生方が羨ましい。

  

2015年5月20日水曜日

英語で英語を教えること

ずっと目をそらせてきた事実・・・それは

わたしは授業中、英語を使ってません!!

はぁ、告白できました。
罪悪感はあるのです。

もし、誰かに「英語の授業では英語を使うべきですか?」と聞かれたら、
「はい、できるだけ使ったほうがいいと思います!」と答えます。
しかし、実際には自分は全然使ってません。。。

言い訳はいろいろできます。
1.生徒が授業を理解できなかったら、本末転倒。
2.英語だと分からないと言って、授業を聞かない生徒が出るかもしれない。
3.文法や読解を英語だけで教えるのは難しい。
4.同じことを日本語で話したほうが早い。
5.悠長なことをしてたら、試験範囲が終わらない。
6.間違った英語を使ったら、逆効果。
7.他の先生だってほとんど日本語で授業をしている。
8.準備に膨大な時間がかかる。

要するに、ひとことで言うと

めんどくさい

ということなんですよね。。。
よくわかりました、自分の弱さが。

さて、ここに白状しましたので、少しずつ何とかしたいと思います。

2015年5月19日火曜日

授業時間の効率的な使い方

どうして毎度毎度、予定の範囲が終わらないのか。
それは、わたしが時間を有効に使えていないからに他ならない。

では、どうしたら時間を有効に使えるのか?

思いつくままに、試してみたことを書き連ねます。

1.チャイムと同時に始める。
  → 生徒がそろってないので難しいことがある。特に教室移動のある3年生。
     2年生には有効かもしれない。

2. 授業開始前に、プロジェクターやパソコンやCDプレーヤーをセットしておく。
  → もたもたしてしまって、つなげていないまま始めてしまうことが多い。
     配線をすっきりさせないといけないなぁ。

3.リスニングから始める。
  → 2年生はこれで成功。しゃべってようが、教科書がロッカーに入っていようが
    おかまいなしに、CDスタート。自然と静かになります。

4.デジタル教科書や、教科書の本文をプロジェクターで投影。
  → 本文を黒板に書き写す時間を節約。ただ、パソコンの扱いに慣れていないので
    文字の大きさをちょうどよくするのに時間がかかる。

5.長文問題の語彙をワードにまとめて、プロジェクターで投影。
  → 以前は生徒が問題を解いている間に語彙を黒板に書いていたけれど、
    このおかげで机間指導の時間がとれるようになった。

ここまではやってみたことだけど、次はできていないこと。

1.前回、何ページまでやったか確認しているだけで時間が過ぎてしまう。
  → ノートにメモする!!授業前に確認しておく!!

2.板書計画ができていないので、何をどこに書くか迷いながら書いている。
  → 板書計画をノートに書いておく!!できればチョークの色も決めておく。

3.中途半端なところで授業が終わってしまう。
  → たとえばあと10分しか時間がない時は、長文ではなくて、文法問題に
    取り組むなど、柔軟に進める。

4.もっと視覚教材を取り入れたい。写真とかビデオとか。
  → 教室にインターネット環境がない。ビデオの持ち運び方を研究しなければ。


2015年5月18日月曜日

試験問題作成は思った以上に大変そう

来週から中間試験。
H先生が作成した試験問題を見せていただいた。

教科書、ワーク、実力問題などの出題割合、配点割合を考えながら、
なるべく同じ表現が重ならないように、難しすぎないように、易しすぎないように
問題を作るのは、想像以上に大変な仕事だと思った。
去年と同じ教科書でも、先輩から過去問が回っている可能性があるので、
同じ問題は出せない。
一つの問題に対して、考えられる解答をいくつも考えなければならない。
英作文は、どのポイントに何点与えるか。
間違いはどこまで許容するか。
決めておかないと、複数の教員が同時に採点できない。

定期試験中は、自分のペースで採点すればいいのかな~と思っていたけど、
とんでもない。
採点する教員が時間を都合して集まって、採点基準について話し合っておかないと
試験後最初の授業で返却することなんてできない。
あ、その前に点数をシステムに入力するんだった!
緊張するなぁ。

2015年5月15日金曜日

with her eyes shining / closedの違い

付帯状況を示すwith+(名詞)+分詞の使い分けで、

1.彼女は目を輝かせて私の話を聞いた。
She listened to me with her eyes shining.

2.彼女は目を閉じて私の話を聞いた。
She listened to me with her eyes closed.

どうして、1は現在分詞で、2は過去分詞なのか?
授業では「目が自分で光るからshining. 目は自分で閉じられないからclosed.」
と説明したのだけど、どうも自分でしっくりこない。

家に帰って、どうしてだと思う?
と夫の意見を聞いたら、

"Close your eyes."とは言えるけど、
"Shine your eyes."とは言えないからじゃない?

これは、納得。さっそく次の日に他のクラスの授業で説明したら
わりと納得いただけたと思う。

2015年5月14日木曜日

鋭い質問(比較級の強調)

先輩教員からの親切なアドバイス。

「この学校には、たま~に、

教科書に載っていることは教えなくていいから、
教科書に載っていないことを教えてください。

って言う、厳しい生徒がいるからね。
覚悟して。」

今のところ、そこまでダイレクトに言う生徒はいないけど、
今日の授業後、厳しい質問が出た。

I have much more English books than my brother.

という文の間違い訂正問題で、much → many にするのはどうしてか。
先生は、比較級を強調するときはmuchを使うと言ったではないか。
much more では、どうしてだめなのか。

一応、「booksは数えられるから、manyを使うのよ。」と答えてみたけど
納得してくれないので、一旦持ち帰って、昼休みにふたたび説明する約束をした。

職員室で他の先生にSOSを出して、参考書を何冊も引き出して説明を考えた。

最終的に、自分自身が納得できた説明が、以下。

1.同じmore+名詞 でも、比較級にする前の形によって強調のしかたが違う。
many books →(比較級)more books →(強調)many more books
much money →(比較級)more money →(強調)much more money

2.more の後が形容詞や副詞なら、強調はmuch moreであり、many moreとはならない。
more interesting →(強調)much more interesting

生徒は、納得したような、しないような・・・。厳しいなぁ。

やる気のないM子(その3)

M子は相変わらず、教科書を持ってこない。
でも、わたしはおかまいなしに指名する。笑

今日は、英作文が当たってしまった。
もうちょっと易しい問題が当たるようにコントロールできなかったのは、わたしのミス。

今日は、黒板に書いてもらおうと思っていたのだ。
公開処刑になってしまったら、どうしよう。

問題を解く時間に、まっさきにM子の元へ向かう。

「この英作文、当たってるよ。」

えーーっ、とお約束の嫌そうな顔。
でも、わたしの教科書を覗き込みながら、ノートに英語を書こうとしているではないか。
驚いたことに、わたしがヒントを与える前に、70%ぐらいできてしまった。
(やっぱり力はあるんだなぁ)
ちょこちょこっと修正してあげると、

「先生、これであってますか?」

と聞かれた。

「まあ、だいたいできてるんじゃないの?いいよ、書いておいで。」

と言うと、ちょっとだるそうに(笑)黒板に出て、書き出した。
他の問題を書いている友達とおしゃべりしながら。
多少の間違いはあるものの、ほぼ完ぺき。

わたしの(とりあえずの)結論:
1.疎外感をいだかせなければ、なんとかなる。
2.こういうのは、ひいきではない。
3.シーンとした教室で、わたしがM子に答えを教えているのがバレバレなのに、
  それに文句を言わない他の子たちは、大人!(笑)


2015年5月7日木曜日

やる気のないM子(その2)

M子は、相変わらず授業に参加しない。
でも、反抗的な訳ではないのが救いかな。
この子に無理やり何かさせるのは、違う、という気がする。

それならば、順番だから仕方ない、という形をとるのはどうだろう?

3年生の授業では、問題を解かせる前に、誰が答えるか指名しておくことにしている。
たまたま、M子に和訳問題が当たった。
みんなが問題を解いている間、机間を歩いていると、M子は自分が当たったことに
気づいているのかいないのか、世界史の暗記をしている。

「あのね、M子さん、この問題当たってるんだけど。」

えーっ。と一応、驚く振り。

「一緒にやってみない?」

と言うと、いやいやながら、わたしの持っている教科書を覗き込んできた。
90%ぐらいヒントを与えて、残り10%ぐらいを言わせる。

「できたじゃーん」

と、一言ほめておく。

答えを発表する番になったら、ちゃんと言えていた。
メモもしていないのに!教科書すら持っていないのに!笑
やっぱり頭いいんだな、と思う。

小さな一歩かな。わたしにとっても、M子にとっても。

2015年4月30日木曜日

ツールワゴン

デジタル教科書を使いたい!→プロジェクターとパソコンを毎回、教室に運ばなければ!→
重たいし、教室に置き場が確保できない。。。

というわけで、先輩教員に習ってワゴンを購入しました。
学校に配達してもらって、空き時間に組み立て。
工作苦手なわたしでも、1時間ぐらいで組み立て終わりました。

エレベーター待ちや、教室での配線に時間がかかるので、
5分前には教室に着くようにしています。
すこしずつ慣れていっています。

ツールワゴン・・・ 約9000円。
プロジェクターとパソコンを繋ぐケーブル・・・約2500円。
プロジェクター・・・ 母から借りてるので、0円。
パソコン・・・ 学校のものなので、0円。(毎回、副校長先生に金庫にしまってもらってます。笑)
スピーカー・・・ 家で使っていなかった古いもの。0円。

2015年4月22日水曜日

やる気のないM子(その1)

3年生のクラスに、気になる女子がいる。
仮にM子とします。
英語の教科書を持ってきたことがない。
いつも、寝ているか、世界史の問題集を開いている。

最初の授業の机間指導で、気になったので聞いてみた。

「英語、きらい?」

そうしたら、嫌いというより、全然わかんない。とのこと。

「でも、この学校の入試に英語あったよね?
あれを突破したんだよね?」

と言うと、あのときはなぜかできたんだけど、今はできない、と頑な。

「じゃあ、好きな教科とかある?」

と聞くと、あえて言えば生物かな。。。(世界史じゃないんか!)

「将来、何かやりたいことある?」

の質問には、特に何も。。。大学なんて行かなくていいので。

う~、どうにかしてあげたい。(教育実習で教えたクラスの子だし)
でも、どこから手をつけてよいのか、わからない。

担任の先生に相談すると、

「あの子は・・・何も言わないほうがいいと思います。
他の子も、ちょっと違う子だってわかってますから。」

とのこと。何か事情があるのかな。

2015年4月21日火曜日

しらーっとしたクラス

5クラスを教えていて、一番教えやすいのは、実は「うるさいクラス」だ。
反対に、一番教えにくいのは、「しらーっとしたクラス」だ。

とにかく反応が薄い。
全体に質問すると、うるさいクラスでは、合っていても間違っていても
すぐに誰かが何か答えるので、そこから話を進められるのだけど、
しらーっとしたクラスでは、答えが返ってこない。
たまに、口パクで答えてくれる子はいるけれど。笑

そこで、いくつか対策を考えてみた。

1.心の距離を縮めるため、名前を覚える。(まだできていない!)
2.全体に聞くのではなく、個人的にどんどん指名する。
3.ペアワークを取り入れる(寝ている人が多くて成立しなかった!)
4.音読、リピートなど、声を出させる(これは、なんとか成立)

まだまだ未解決。

2015年4月20日月曜日

初授業

私の担当は、2年生×3クラスと、3年生×2クラス。

3年生の初授業は、(2年前に教育実習をした学年ということもあって)なんとなく
フレンドリー。受験生の自覚が出てきているのだろう。真剣に話を聞いてくれる。

2年生の初授業は、あるクラスで数人の男子が大声で騒ぐ。
でも、こういうタイプは得意なのだ。
妨害したくて騒いでいるのではなく、先生に相手をしてほしいだけ。
適当にお相手しながら、授業に引き込んでしまう。
突然指名しても、ウケたい子たちなので、何とかがんばって答えてくれる。
黙ってしまう子より、数段やりやすい。

しかし、昼休み直後のあるクラスでは、ぽかぽか陽気の中、
クラスの半分ぐらいが寝てしまった。。。
練習問題を解く時間に、一人ひとりポンポンと背中をたたいて起こすが、
起きてくれるのは二人に一人ぐらい。
どうしたものでしょう。。。

2015年4月16日木曜日

はじめに

4月から公立高校で英語の非常勤講師を始めました。
2年前に教育実習をした高校です。
すばらしい先生たち、優秀な生徒たちに囲まれているのに、
新米教師のわたしは、なかなか授業がうまくいきません。
生徒たちのために、すこしでもいい授業をしたい。
そんな気持ちで、うまくいったこと、いかなかったこと、
日々の反省を記録しようと思います。