2015年5月7日木曜日

やる気のないM子(その2)

M子は、相変わらず授業に参加しない。
でも、反抗的な訳ではないのが救いかな。
この子に無理やり何かさせるのは、違う、という気がする。

それならば、順番だから仕方ない、という形をとるのはどうだろう?

3年生の授業では、問題を解かせる前に、誰が答えるか指名しておくことにしている。
たまたま、M子に和訳問題が当たった。
みんなが問題を解いている間、机間を歩いていると、M子は自分が当たったことに
気づいているのかいないのか、世界史の暗記をしている。

「あのね、M子さん、この問題当たってるんだけど。」

えーっ。と一応、驚く振り。

「一緒にやってみない?」

と言うと、いやいやながら、わたしの持っている教科書を覗き込んできた。
90%ぐらいヒントを与えて、残り10%ぐらいを言わせる。

「できたじゃーん」

と、一言ほめておく。

答えを発表する番になったら、ちゃんと言えていた。
メモもしていないのに!教科書すら持っていないのに!笑
やっぱり頭いいんだな、と思う。

小さな一歩かな。わたしにとっても、M子にとっても。

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