2015年5月23日土曜日

甘いわたし

教育実習の時、さんざん騒いで授業を引っ掻き回したI君は、
今、3年生になっている。
他の先生にI君どうしてますか?落ち着きましたか?と聞いたら、
「あいつ、1年の時から静かですよ。怒られるの嫌いだから。」
とのこと。
ということは、先生の顔色を見て、騒ぐかどうか決めてたということか?
つまり、わたしは甘いから、なめられてたということなんだ。。。
orz
わかってはいたけど、これは教師としてのわたしの弱点なんだよね。
小学校で教えてた時も、子どもになめられて学級がうまくいかなくなったことがある。
自分より格下だと思うと、容赦なくマウンティングするのは、小さい子に限らないんだ。(大人だって同じ)
だから、教師は厳しいほうがいいという人もいるけど、何でもかんでも
厳しくしたら、救えない子どももいる。
その辺のさじ加減を覚えないと、いつまでたっても半人前。
自分に甘く、他人にも甘い自分を、どう変えていくか。
わたしの課題。

2015年5月22日金曜日

寝た子を起こす方法

先日、非常勤は疎外感を感じると書いたばかりだけど、今日、職場の歓送迎会に思い切って参加したら、いろいろな方とお話できて、すごく楽しかった。やっぱり、人とコミュニケーションをとるのは、大事だと思った。

着任のあいさつで、わたしが話したことは、ただ一つ。

「授業中に寝る子が多くて困っています。
 授業前はみんな起きて動いているので、
 原因はわたしの授業にあるはずです。
 どうすれば寝ないか。どうすれば起こせるか。
 何かいいアイディアがあったら教えてください。」

あいさつの後、いろいろな先生方が話しかけてくださった。
集まったアイディアに笑ってしまった。

「T先生は、100円ショップで売っている手の平型のカスタネットみたいなのを
 耳元でカチカチッ!と鳴らすらしいですよ。」
(嫌がらせだ~)

「鼻先にクリップを持っていくと、変な匂いがして起きるらしいですよ。」
(でも、鼻の穴に吸い込んじゃったら大変!)

「寝ている男子生徒の耳元にフーッと息をふきかけた女の先生の話を聞いたことがあります」
(わたしがやったら、即、逮捕だ!)

で、先生方の結論は、

「起こすと授業が中断してリズムが狂うし、時間がもったいないから、
寝て困るのは本人の責任ってことで進めることですね!」

でした。

1ページの裏は3ページ

今日は、試験問題の印刷と袋詰めをした。
問題は全部で3ページ。
これをどう印刷するか、というところで、ベテランの先生方が
1ページの裏に3ページを印刷しましょう。
2ページは別の紙に印刷しましょう。
と決めた。

え?どうして、1ページの裏が3ページ??
なんで、2ページを独立させちゃう訳??

と、頭の中を??でいっぱいにしたまま、印刷作業へ。

袋詰め作業が終わるころに、謎が解けた。

要するに、紙の表と裏をぱらぱらひっくり返さずに問題を解けるように
するんですね?

2015年5月21日木曜日

非常勤講師という身分

非常勤講師として働きたい、というのは自分で決めたことだけど、
良いこともあれば、いまいちなこともある、というのが1か月半働いた感想。

<よいこと>
1.授業だけ教えていればよい。逆に言えば、授業以外の仕事はしなくてもよい。
  会議にも出なくてよい。部活の指導も行わなくてよい。

<いまいちなこと>
1.授業以外のことは、やりたくてもできない。教科の会議は出られない時間に
  設定されている。会議や打ち合わせで決まったことは、自分から聞かないと
  わからないが、自分が何を知らないのかわからないから聞けない。
  試験監督も、文化祭の係も、出勤しているから手伝いたいのに、講師には
  お願いできないんです、と言われてしまった。

2.有給休暇がほとんどない。1か月勤務して、1日。6か月勤務するとまた増えるが、
  その前に契約が切れるので、また一からやり直し。

3.授業のある曜日は、契約期間中は全部勤務日。文化祭の代休日も勤務日。
  廊下のワックスがけが予定されているのに、その中を誰もいない職員室で
  仕事するのか?(管理職もナンセンスだと言いつつ、他の曜日に
  振り替える理由がなくて困っている)

4.これが一番切実なんだけど、授業の前に来て、授業が終わると帰るから、
  他の先生方となかなか親しくなれない。隣の席の先生も非常勤だから
  同じ時間に授業があれば、その前の休み時間に話す程度。
  どんどん学校に溶け込んでいく、初任の先生や臨任の先生方が羨ましい。

  

2015年5月20日水曜日

英語で英語を教えること

ずっと目をそらせてきた事実・・・それは

わたしは授業中、英語を使ってません!!

はぁ、告白できました。
罪悪感はあるのです。

もし、誰かに「英語の授業では英語を使うべきですか?」と聞かれたら、
「はい、できるだけ使ったほうがいいと思います!」と答えます。
しかし、実際には自分は全然使ってません。。。

言い訳はいろいろできます。
1.生徒が授業を理解できなかったら、本末転倒。
2.英語だと分からないと言って、授業を聞かない生徒が出るかもしれない。
3.文法や読解を英語だけで教えるのは難しい。
4.同じことを日本語で話したほうが早い。
5.悠長なことをしてたら、試験範囲が終わらない。
6.間違った英語を使ったら、逆効果。
7.他の先生だってほとんど日本語で授業をしている。
8.準備に膨大な時間がかかる。

要するに、ひとことで言うと

めんどくさい

ということなんですよね。。。
よくわかりました、自分の弱さが。

さて、ここに白状しましたので、少しずつ何とかしたいと思います。

2015年5月19日火曜日

授業時間の効率的な使い方

どうして毎度毎度、予定の範囲が終わらないのか。
それは、わたしが時間を有効に使えていないからに他ならない。

では、どうしたら時間を有効に使えるのか?

思いつくままに、試してみたことを書き連ねます。

1.チャイムと同時に始める。
  → 生徒がそろってないので難しいことがある。特に教室移動のある3年生。
     2年生には有効かもしれない。

2. 授業開始前に、プロジェクターやパソコンやCDプレーヤーをセットしておく。
  → もたもたしてしまって、つなげていないまま始めてしまうことが多い。
     配線をすっきりさせないといけないなぁ。

3.リスニングから始める。
  → 2年生はこれで成功。しゃべってようが、教科書がロッカーに入っていようが
    おかまいなしに、CDスタート。自然と静かになります。

4.デジタル教科書や、教科書の本文をプロジェクターで投影。
  → 本文を黒板に書き写す時間を節約。ただ、パソコンの扱いに慣れていないので
    文字の大きさをちょうどよくするのに時間がかかる。

5.長文問題の語彙をワードにまとめて、プロジェクターで投影。
  → 以前は生徒が問題を解いている間に語彙を黒板に書いていたけれど、
    このおかげで机間指導の時間がとれるようになった。

ここまではやってみたことだけど、次はできていないこと。

1.前回、何ページまでやったか確認しているだけで時間が過ぎてしまう。
  → ノートにメモする!!授業前に確認しておく!!

2.板書計画ができていないので、何をどこに書くか迷いながら書いている。
  → 板書計画をノートに書いておく!!できればチョークの色も決めておく。

3.中途半端なところで授業が終わってしまう。
  → たとえばあと10分しか時間がない時は、長文ではなくて、文法問題に
    取り組むなど、柔軟に進める。

4.もっと視覚教材を取り入れたい。写真とかビデオとか。
  → 教室にインターネット環境がない。ビデオの持ち運び方を研究しなければ。


2015年5月18日月曜日

試験問題作成は思った以上に大変そう

来週から中間試験。
H先生が作成した試験問題を見せていただいた。

教科書、ワーク、実力問題などの出題割合、配点割合を考えながら、
なるべく同じ表現が重ならないように、難しすぎないように、易しすぎないように
問題を作るのは、想像以上に大変な仕事だと思った。
去年と同じ教科書でも、先輩から過去問が回っている可能性があるので、
同じ問題は出せない。
一つの問題に対して、考えられる解答をいくつも考えなければならない。
英作文は、どのポイントに何点与えるか。
間違いはどこまで許容するか。
決めておかないと、複数の教員が同時に採点できない。

定期試験中は、自分のペースで採点すればいいのかな~と思っていたけど、
とんでもない。
採点する教員が時間を都合して集まって、採点基準について話し合っておかないと
試験後最初の授業で返却することなんてできない。
あ、その前に点数をシステムに入力するんだった!
緊張するなぁ。

2015年5月15日金曜日

with her eyes shining / closedの違い

付帯状況を示すwith+(名詞)+分詞の使い分けで、

1.彼女は目を輝かせて私の話を聞いた。
She listened to me with her eyes shining.

2.彼女は目を閉じて私の話を聞いた。
She listened to me with her eyes closed.

どうして、1は現在分詞で、2は過去分詞なのか?
授業では「目が自分で光るからshining. 目は自分で閉じられないからclosed.」
と説明したのだけど、どうも自分でしっくりこない。

家に帰って、どうしてだと思う?
と夫の意見を聞いたら、

"Close your eyes."とは言えるけど、
"Shine your eyes."とは言えないからじゃない?

これは、納得。さっそく次の日に他のクラスの授業で説明したら
わりと納得いただけたと思う。

2015年5月14日木曜日

鋭い質問(比較級の強調)

先輩教員からの親切なアドバイス。

「この学校には、たま~に、

教科書に載っていることは教えなくていいから、
教科書に載っていないことを教えてください。

って言う、厳しい生徒がいるからね。
覚悟して。」

今のところ、そこまでダイレクトに言う生徒はいないけど、
今日の授業後、厳しい質問が出た。

I have much more English books than my brother.

という文の間違い訂正問題で、much → many にするのはどうしてか。
先生は、比較級を強調するときはmuchを使うと言ったではないか。
much more では、どうしてだめなのか。

一応、「booksは数えられるから、manyを使うのよ。」と答えてみたけど
納得してくれないので、一旦持ち帰って、昼休みにふたたび説明する約束をした。

職員室で他の先生にSOSを出して、参考書を何冊も引き出して説明を考えた。

最終的に、自分自身が納得できた説明が、以下。

1.同じmore+名詞 でも、比較級にする前の形によって強調のしかたが違う。
many books →(比較級)more books →(強調)many more books
much money →(比較級)more money →(強調)much more money

2.more の後が形容詞や副詞なら、強調はmuch moreであり、many moreとはならない。
more interesting →(強調)much more interesting

生徒は、納得したような、しないような・・・。厳しいなぁ。

やる気のないM子(その3)

M子は相変わらず、教科書を持ってこない。
でも、わたしはおかまいなしに指名する。笑

今日は、英作文が当たってしまった。
もうちょっと易しい問題が当たるようにコントロールできなかったのは、わたしのミス。

今日は、黒板に書いてもらおうと思っていたのだ。
公開処刑になってしまったら、どうしよう。

問題を解く時間に、まっさきにM子の元へ向かう。

「この英作文、当たってるよ。」

えーーっ、とお約束の嫌そうな顔。
でも、わたしの教科書を覗き込みながら、ノートに英語を書こうとしているではないか。
驚いたことに、わたしがヒントを与える前に、70%ぐらいできてしまった。
(やっぱり力はあるんだなぁ)
ちょこちょこっと修正してあげると、

「先生、これであってますか?」

と聞かれた。

「まあ、だいたいできてるんじゃないの?いいよ、書いておいで。」

と言うと、ちょっとだるそうに(笑)黒板に出て、書き出した。
他の問題を書いている友達とおしゃべりしながら。
多少の間違いはあるものの、ほぼ完ぺき。

わたしの(とりあえずの)結論:
1.疎外感をいだかせなければ、なんとかなる。
2.こういうのは、ひいきではない。
3.シーンとした教室で、わたしがM子に答えを教えているのがバレバレなのに、
  それに文句を言わない他の子たちは、大人!(笑)


2015年5月7日木曜日

やる気のないM子(その2)

M子は、相変わらず授業に参加しない。
でも、反抗的な訳ではないのが救いかな。
この子に無理やり何かさせるのは、違う、という気がする。

それならば、順番だから仕方ない、という形をとるのはどうだろう?

3年生の授業では、問題を解かせる前に、誰が答えるか指名しておくことにしている。
たまたま、M子に和訳問題が当たった。
みんなが問題を解いている間、机間を歩いていると、M子は自分が当たったことに
気づいているのかいないのか、世界史の暗記をしている。

「あのね、M子さん、この問題当たってるんだけど。」

えーっ。と一応、驚く振り。

「一緒にやってみない?」

と言うと、いやいやながら、わたしの持っている教科書を覗き込んできた。
90%ぐらいヒントを与えて、残り10%ぐらいを言わせる。

「できたじゃーん」

と、一言ほめておく。

答えを発表する番になったら、ちゃんと言えていた。
メモもしていないのに!教科書すら持っていないのに!笑
やっぱり頭いいんだな、と思う。

小さな一歩かな。わたしにとっても、M子にとっても。